ゼログラビティを捉える世界


ゼログラビティを捉える世界

何かおもしろい被写体はないものか?

なんてあちこち探してみたり、絵になる風景を求めて遥々海を渡って彷徨ってみたり…。頭の中で思い浮かぶものは、結局は至ってありきたりな情景だったりする。それでも尚、そんな現実を誤魔化して正当化し、いつまでも満たされないガラスの花瓶に、蛇口から水を注いで溢れさせ足元に零してしまったりするものだ。

いつもなんとなく眺めている風景を、わずかに角度を変えて見つめることで、簡単にも180°転がった「非日常の世界」に見えるから不思議なもので、当たり前のことに疑問を感じ、その当たり前が当たり前でなくなった時、何が生まれるのか?そんな些細なきっかけから世界観は湧き出てくる。そこには先に意味を求めるのではなく、必然的に後から意味が重なるようにふりかかってくるのではないだろうか。

「技術云々、写真は心で撮るものだ」と誰かが言っていた。

心にすぅ~っと染み込む写真には、撮る人の押し付けがましい倫理など存在せず、その瞬間の直感が見る側の心をも共感させ魅了するものなのだろう。

 

そんなことを考えてみたりなかったりですが、、、

今回はそんな「当たり前の物事が見えなくなった時に生まれる世界」をテーマに2人の写真家をご紹介します。


林ナツミ

 

1人目は日本人で、何年か前にちょっと話題になっていた「林ナツミ」さんという写真家です。
既にご存知の方も多いかと思いますが、、、写真は見たことあるけれど誰の作品だったのか知らないって人も少なくないはず。林ナツミさんは海外メディアにも注目され、彼女のサイト「よわよわカメラウーマン日記」で「本日の浮遊」として彼女自身が色々な場所で浮遊している作品を見ることができます。しかも、彼女が使っている機材や撮影方法までも親切に教えてくれていますので是非チェックしてみてください。

よわよわカメラウーマン日記

 

いくつか作品をご紹介します。

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簡単に真似が出来そうなものから、難しそうなものまでありますが、納得の一枚を撮るまでに幾度も飛び続け、撮り続ける苦労が裏側にあることでしょう。

 

Bairon Rivera

 

アメリカ・メリーランド州を拠点に活動している写真家「Bairon Rivera」さんです。

いくつか作品をご紹介します。

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林さんの作品と違う点は、浮遊する被写体に“ 仰向け ”での姿勢が多いようです。林さんの写真はベクトルが上に向かっている印象を受けますが、Bairon氏の写真はその逆で、ベクトルが下に向かっています。このように身体の向きでその印象は大きく変わってくることがわかりますね。

 

今では画像加工ツールなどがあって誰でも簡単に、それっぽい写真が撮れる時代です。

思わぬ発想や鋭い勘、人と違った視点を探り直感を頼りにこのような「無重量=浮遊」という空間を写し込んだ2人ですが、カメラ対自分の間で生まれる独自の世界観 は、誰にでも手に入れるチャンスは転がっているもの。言葉だけのオリジナリティではなく、あなただけの真の世界観をファインダーを覗いて探してみてはいかがでしょうか!?

 

それでは、良い浮遊ライフを!


[記事公開日]2014/08/19

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